前回Windows Serverコンテナを作成したところ英語版でインストールされているので日本語版Windows Serverでコンテナを作成してみます。ただし、日本語版Windowsでは英語版のように自動インストールができないので、やったことを書いておきます。
日本語版を利用する場合、英語版で作成したdocker-compose.ymlの一部を変更します。
【docker-compose.yml】
services:
web:
container_name: delivery_web
build:
context: .containers/web
dockerfile: Dockerfile
cap_add:
- NET_ADMIN
ports:
- 8006:8006
- 3389:3389/tcp
- 3389:3389/udp
environment:
KVM: "N"
VERSION: "https://go.microsoft.com/fwlink/p/?LinkID=2195280&clcid=0x411&culture=ja-jp&country=JP"
stop_grace_period: 2m
restart: on-failure
赤字部分のVERSIONを日本版Windows ServerのダウンロードURLに変更してコンテナをビルド&実行します。
$ docker-compose -f docker-compose.yml build
$ docker-compose -f docker-compose.yml up -d
英語版のインストールと違い、自動ではインストールされませんので、コンテナが起動したらブラウザで「https://localhost:8006/」にアクセスしてWindows Serverのインストールを手動で行います。



ドライバー足りないようなので「OK」ボタンを押下して必要なファイルをスキャンします。

スキャンした結果、表示されたドライバを全て選択して「次へ」ボタンを押下します。どれが要・不要なのかわからず、不足して進んでしまうと最後の再起動でエラーが発生してやり直しになります。

「Windows Server 2022 Standard Evaluation(デスクトップ エクスペリエンス)」を選択して「次へ」ボタンを押下する。

「Microsoftソフトライセンス条項に同意します。組織がライセンスを発行している場合、承認して組織をバインドします。」にチェックをつけて「次へ」ボタンを押下します。

「カスタム Microsoft Server オペレーティングシステムのみをインストールする(詳細設定)」を押下する。

「次へ」ボタンを押下します。





Administratorのパスワードを設定して「完了」ボタンを押下します。


左端の「▶︎」ボタンを押下して表示されるメニューの一番下のボタンを押下すると「CTRL」+「ALT」+「DEL」を送出できます。

先程、設定したAdministratorのパスワードを入力して「⇨」ボタンを押下してログインします。




デスクトップ画面が表示されたらWindows Serverコンテナの作成は完了します。

上記は手動入力が多く、Windows ServerのサイレントインストールができないとDockerにした意味がないので、今回は使いません。